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貴方に出会うそのために〜イケメン戦国 徳川家康・上杉謙信〜

第15章 好きだから






「お水持ってきたよ。」

そんなことを考えていると、お盆に水差しと湯呑みを乗せた乃々が戻ってきた。

傍らに座り、湯呑みに水を注ぐ。


「起きられる?」

「……う…ん……」

そうは言ったものの、ずっと寝ていた怠さと怪我の痛みで思うように、身体が起こせない。
見兼ねた、乃々が起き上がるのをソッと手を添え手伝った。


「……ほんとに、死にかけてたんだよ。熱が下がらなくて……傷口が炎症していてね、その熱のせいなんだけど、対処療法しかできなくて。」

乃々は、家康の看病をしながら、これが現代だったら…と何度も考え、歯痒い思いをしていた。

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