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貴方に出会うそのために〜イケメン戦国 徳川家康・上杉謙信〜
第13章 独りよがり
三成くんの案内で広間に足を踏み入れ、私は息を呑んだ。
(っ……大変……!)
家臣達が強張った表情で集う、その真ん中で–––
深手を負った家康さんの従者が、浅い呼吸を繰り返していた。
巻かれた包帯から血がにじみ、顔色は真っ青だ。
「っ……信長、様、光秀様……申し訳ありません」
「無駄口を叩くな。必要なことだけ報告しろ」
「は……っ」
三成くんに支えられて半身を起しながら、家康さんの従者は掠れる声で話し始めた–––。
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