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貴方に出会うそのために〜イケメン戦国 徳川家康・上杉謙信〜

第13章 独りよがり



そうして、やってきた家康さんの部屋の前。
緊張でバクバクする心臓を沈めようと深呼吸すると、覚悟を決めて声を掛けた。


「い、家康…さんっ…いらっしゃいますか?」





(…………あれ…?)


意を決してかけた言葉は、静かな廊下に響くだけで一向に返事してが返ってくる気配はない。


「家康さん?」


再度、声をかけるけれど、やはり返事はなかった。


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