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貴方に出会うそのために〜イケメン戦国 徳川家康・上杉謙信〜
第9章 御殿預かり
「……荷物、たったそれだけ?」
「はい、これだけです」
風呂敷包みふたつを抱え、私は城門で待つ家康さんに歩み寄った。
風呂敷包みには、女中さん達に用意してもらった必要最低限の物と袴の着替え一式が入っている。
(他にも可愛らしい打掛けやら持たされそうになったけど、着る機会もないだろうから断ったんだよね)
荷物をぎゅっと抱え直した時、不意に、家康さんの腕が伸びてきた。
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