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貴方に出会うそのために〜イケメン戦国 徳川家康・上杉謙信〜

第9章 御殿預かり




「……大丈夫だとは思うけど、万が一、臓器に傷ついてたら命にも関わるから」


『はぁ』と、ため息を吐くと、面倒臭そうに説明された。
ここでは家康さんは医者みたいな立場だ、と言っていた乃々さんの言葉を思い出す。
家康さんに下心などあるわけがないのはわかってはいるけど、十七歳の私にはドキドキするシチュエーションでしかない。
だけど家康さんの様子を見れば、ここでずっとぐずぐずしてるわけもいかず、覚悟を決めるしかないのは明らかだった。

意を決して、家康さんを見る。

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