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貴方に出会うそのために〜イケメン戦国 徳川家康・上杉謙信〜

第9章 御殿預かり



「…や……あの……」

痛みを堪えながらも、家康さんの腕の中でこの状況に戸惑う私

「ちょっとは大人しくできないの?落っことすよ。」

「…は、はひ……」


私の体は初めてのお姫様抱っこと、それをしてくれているのが家康さんという事実で、緊張でガチガチに固まっていた。


「体の力、抜いて。抱きづらいんだけど。」

「…は、はひ…っ…」

真っ直ぐ前を見つめたまま、すたすた歩く家康さんを見れば、私のことを降ろすつもりはないらしい。
言われた通りじ体の力を抜き身を委ねると、微かなお香の香りと温もりが私を包んだ。

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