貴方に出会うそのために〜イケメン戦国 徳川家康・上杉謙信〜
第9章 御殿預かり
「烈、だ、大丈夫か?!加減しようとしたんだが…」
蹲ったまま動けない私に、政宗が心配そうに寄り添い声をかける。
それに答える余裕は私にはなく、痛みと戦っていると頭上から家康さんの声が聞こえた
「な、何やってるの?」
「あ、家康っ…。ちょうど良かった!ちょっと一発、当てちまって…」
バツが悪そうに政宗が言うと、家康さんが駆け寄ってくる足音が聞こえた。
「烈…?!大丈夫?どこが痛い?」
その声色は、今まで聞いたことのない声だった。