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貴方に出会うそのために〜イケメン戦国 徳川家康・上杉謙信〜

第7章 二人の距離





「ご、ごめんなさい…」

「別に…。それより、ちょっと気になるところあるから、もう一度、構えて」

「は、はい。」

(へ、平常心、平常心。)


自分に言い聞かせ、深呼吸して心を落ち着かせると、足を開き、正しい姿勢をとる。
そして弓を引く姿勢を作り構える

「ここ、矢の筈がここまであると思って。手首じゃなくて、肘で弦を引く」

そう言いながら、背後にまわると弓を引く私の手の位置や肘の位置を微妙に調整する家康さん。


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