第4章 再会と出会い
「…神威…?あの宇宙海賊春雨のか?」
「うん、そうー」
桂はしばらく蘭花を凝視した後、ぼそりと呟いた。
「…あいつなら知ってるかもしれないな」
その呟きは、蘭花の耳にも聞こえていた。
「あいつって誰ー?」
神威に近い人なのかなー?
…女だったらどーしよー…
「……高杉晋助だ」
「…っ…おいヅラ!余計なこと言うんじゃねーよ!」
銀時が慌てたように桂と蘭花の間に入った。
蘭花はそんな銀時を押しのけると、桂にずいっと詰め寄った。
「その高杉晋助とやらはどこにいるのー?」
「さあな。海の上なのか空の上なのか…もしかしたらこの歌舞伎町なのか…まあ、あいつは指名手配犯だからな。そうやすやすと見つかる奴ではないぞ」
「その指名手配犯とやらが今目の前にもいるけどな」