第4章 再会と出会い
ファミレスに着くと、蘭花はすかさずハンバーグを頼んだ。
「あとー、サラダとー、たらこパスタとー、モツァレラチーズのピザとー、エビのドリアとー…」
「…おい、誰の金か分かってて頼んでるんですかィ」
「だって総悟、高いの頼むなって言ったじゃーん!高くはないよ?多いけど」
「…はぁ…まあいいでさァ。俺はカルボナーラ1つ」
店員のお姉さんが笑顔で去っていくと、沖田は蘭花の唇に手を伸ばした。
「…髪の毛、食ってますぜィ」
「えー?ありがと総悟ー!」
髪の毛を払った後も、沖田は蘭花の頬から手を離さないでいた。
「…?…総悟?」
そのまま沖田の指は、蘭花の唇の形を確かめるようになぞられた。