第3章 真選組!!!
「…土方さん、いつまでそうやってるつもりでさァ」
「あぁ?…近藤さん、しょうがねーからこいつ部屋に連れてくわ」
土方は蘭花を抱きかかえると、近藤の方を振り返った。
廊下の方へと消えた土方を見つめていた沖田は、ゆっくりと蘭花の飲みかけのグラスに口をつけた。
「…このくらいで酔っちまうなんて…相当酒に弱いんですねィ」
まあ、そんなところもかわいいんですけどねィ
土方は蘭花のことをぺったんこなどと散々に言っていたが、蘭花はそれを含めてかわいいのだ。
…そんなこともわからない野郎に蘭花を渡す気はないんでさァ
例えそれが『神威』だったとしても…