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White Robe

第1章 出会い


なんかまずいことになってる。

混乱した頭でようやく気付き始めた。それでも私の手足はいまだに固まったまま、その上をゆっくり大きな手が行き来している。
「緊張してる?」
すぐ傍で問いかけられて、なんて答えようか迷っているうちにスカートの中に彼の手が侵入してきて、それどころじゃなくなってしまった。
「あ、の、ちょっと…」
「なに?」
「あの、なんか…変なとこ触ってない?」
しどろもどろになりつつ、なんとか絞り出したささやかな抵抗の言葉だったのにスカートの下で蠢く指の動きは一向に止まらない。
それどころか、膝からゆっくりと足の付け根の方に移動してきて、思わず腰を浮かせてしまった。
「そうかな?変なとこって、どこ?」
「どこって…その…今触ってるとこ…」
この人絶対分かって聞いてるよね。そう思うのにはっきり言えない自分が悔しい。その間も、円を描くように私の太ももを骨ばった手が這う。いつの間にか両手で触られていた。
「さんのここは、変な所なの?」
「いや…そうじゃないけど…」
「エステとかで、足のマッサージされたりするでしょ?それと同じだよ」
「そうだけど…でも…」
「いいから力抜いてよ、ね?」
声が笑ってる。この状況にいっぱいいっぱいになって、でもなんとか余裕ぶろうとしてる私を見透かしてるのは明らかだった。
手の動きが大きくなるにつれて、スカートも少しずつめくれあがってくる。このままだと下着が見えちゃう。そう考えるだけで自然と体が熱くなってきた。
「ちょっと体温上がってる?」
ドキッとした。まるで私の心の中までお見通しみたいに感じて。
「…あ、え、うん…ちょっと熱いかも」
「そっか…じゃあ服脱いじゃえば?」
え?
「い…いや…あの、大丈夫、そこまでじゃないし…」
「そんなこと言ってさ、顔赤くなってるよ?無理しないで脱いじゃいなよ」
いやいやいや、おかしいでしょどう考えても。そう思うのに私の口からは否定の言葉は一文字も出てこない。代わりにからからに乾いて震えちゃってる。
「や…あの、だめ…」
「いいから」
精一杯振り絞った声も一瞬でかき消されてしまった。後ろのファスナーを下ろされる。更に体が火照るのが分かった。
あれ、私なんでこんなことになっちゃったんだっけ。
くらくらしてきた頭で、これまでの自分の行動を振り返ってみた。
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