第3章 忘れようと思っても
意識朦朧とは、このことか。思考が纏まらない。身体中火照って熱くて、息を吸うのでいっぱいいっぱい……
彼の顔が近付いてきて、キスされたけど……上手く応えられなくて唾液が頬へ流れていく。
「まだ、これからです……」
「はぁ、っ、ぁ……ん……ぁっ」
お腹に硬い何かがあてられている。“何か”が何なのか、分かってはいる。彼の……男性の大事な部分だ。ソレは既に大きさを充分に増しているようで、熱くて……
彼はソレを掴むと、先の部分を私の秘部に擦り付けてきた。
「っあ、あぁ……ぁ……っ」
「ああ……トロトロですね……」
入口の周りを硬いソレが行き来して、クチュクチュ音が立ち……身体の奥が切なく疼き出す。
気付けば私は、脚を自ら開いて、腰を揺らして、彼の身体に手を伸ばしていて……これじゃまるで挿入を自ら強請ってるみたいだ。
よく、分からないけど……今はとにかく目の前のこの人が欲しくて堪らない。多分、どうかしてしまってる。
「はぁ……っあ、ねぇ……」
「……いい顔です……すごく、ゾクゾクします……早く、欲しいですか……?」
入口が少しだけ広げられる……でもしばらくするとまたソレは秘部の表面を滑っていく。
焦らさないでほしい……
「ぁ……も、ぅ……あぁ……おねがい……っ」
「ええ……では……力……抜いて、ください……」
グ、ググっと先の部分が押し入ってきて、余裕たっぷりにニヤついていた彼の表情が少し歪む。
その少しだけ苦しそうな顔がめちゃくちゃ色っぽくて。クラクラしそう……なんだけど、挿入が深くなるにつれてそれどころじゃなくなってくる。
「あ、あぁ……っ、お、っき……ぃ……あぁ……」
「狭いですね……っ、ピッタリ吸い付いてくる……」
「あぁ、ぁ……っあ……ああぁ……っ!」
彼のは……お世辞抜きで、大きい。ここまでナカを押し広げられる感じも初めてだけど、彼の先が奥の奥に押し当てられることで、知らない感覚が襲ってきて息が止まりそうになる。開いたままの口が塞がらない。
「あっあっ、ま、って……まって、ぁ……や……っ!」
「ココ……さんの、一番奥です……僕のカタチ、しっかり覚えてください……」
「っえ……あ、ぁ……ああっ!」