第13章 決断のその先
今日は散々焦らしに焦らされて、そろそろ本当におかしくなりそうで……
ナカに入る指の数も増え、その上の突起に零くんが舌を這わせて数秒、また達してしまった。
完全に息も上がって、身体も熱い……
服を脱ぎ捨て、裸になっていく零くんを、ぼんやり眺めながら、荒い息を繰り返す。
零くんだって、もう、あんなになってる。彼の身体の中心で力強く上を向くソレが目に入って。
零くんがソレに手をかけ、先が自分の中心へと向けられ……思わず息を飲んだ。
「っ……れいくん……」
「、どこ見てるんだよ……」
「う……」
「早く欲しいんだよな?」
熱いソレが秘部にあてがわれて、ぐにぐにと入口を広げられる……
ゆっくり、「うん」と頷いた瞬間、零くんのが一気に入ってきた。
「っ……ぁああ……!」
深くまで挿入されて、息が止まりそうになって。
最奥まで強く押し込まれると、また意識が一瞬無くなりかける。
「あぁ……すご、い……おく、すごい……」
「だな……すごい、ビクビクしてる……っ」
「っあ……あ、あぁ……」
決して激しく動かれてる訳ではない。ただ、奥の方でゆるゆる壁に押し当てられてるだけ。でもすっごくいいのだ……
こっちへ倒れてきた零くんにギュッと身体を抱き締められて。
やっと繋がれた……そう思えば胸が切なくなって……どうしようもなく零くんに触れたいのに、やっぱりこのネクタイが邪魔だ。
「あ……零くん、取って、よ……っ、あぁ……ぎゅって、したい……っ」
「そう、だな……っ……」
シュッ、と瞬く間に手首が解放されて。迷わず零くんの背中をかき抱いた。熱い肌をいっぱい感じて、嬉しくて……なんだか泣けてきた。
「れい、くん……ひっ、く……あ、あぁ……あっ!」
「っ……今日は……泣いてばっかり、だな……」
「ん、ぁあ……っあ……あぁ……っ」
「でも……を、泣かせていいのは……僕だけだ……っ」
「んっ!っあ、ああぁっ……!」
唇を重ねたまま、強く、更に強く、最奥を突かれて、一度限界を越えた気がする。
けど零くんがそこから激しく抽挿を始めたもんだから……もう自分ではどうもできない。馬鹿になったみたいに声が上がり続ける。