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【ヒプマイ】よふかしのうた : R18 : 短編集

第5章 ※どこまでも堕ちる 一郎


一兄が、すごく冷めた瞳で私を見下ろしていたから。


反射的にドアを閉めようとするが、一兄にそれは阻まれ腕を掴まれて家の中へと引きずり込まれる。ガチャン、とドアが閉まり、私はその扉に体を強く押し付けられた。そして、ゴシゴシと強すぎる力で唇を服の袖で拭われる。


「いっ…いたっ…痛い…っ!」
「今の男誰だ」
「え…?」
「家の真ん前でキスしてた男は誰だって言ってんだよ」


ドクリと心臓が嫌な音をたてる。きっと窓の外から見ていたのだろう。私は一兄が本気で怒っていることに内心震えながらも、ギュッと力こぶを握ってポツリポツリと真実を述べた。


「2週間前…くらいに告白、されて。それから…お付き合い、してる…人…です」


最後まで言い終わると、肩を掴んでいる一兄の手に力が篭り「…はぁ〜」と長く大きなため息が聞こえてきた。一兄の顔が見えず覗き込もうとしたとき、グイッと体を引かれて俵抱きされてしまった。


「え…っ、一兄!?」


呼び掛けてもなんの反応も見せず、一兄が真っ直ぐに向かうのは一兄の部屋で。ボスンッと少し乱暴にベッドに下され、その場から逃げ出そうとする前に馬乗りにされ、手を動かす暇もなく近くにあった電気コードで縛られてしまった。振り解こうにも、思いの外コードが絡まって手の自由が効かない。


「俺に『お付き合いしてる人がいる』なんて、そんな可愛い顔で言っちゃダメに決まってんだろ。なぁ?」
「ごっ…ごめんなさっ…」
「俺がどれだけお前のこと好きなのか…どうしたらお前は分かってくれんだろうな」


感情のない瞳で私を見下ろし、首元から体の中心部をつつー…と人差し指でなぞる。その指は何度か腹の上を楽しそうに滑り、ぐり、といきなり乳首の部分を押しつぶした。それだけで体が反応してしまい、ピクッとわずかに震える。


「ははっ、こんな状況でも体は素直だなぁ。…可愛い」

服をめくり、無防備にさらけ出された腹に何度か吸い付き赤い華が咲いていく。その場所はだんだんと上へと移動していき、とうとう一兄はブラに手をかけ上にずり上げた。ブラのワイヤーに押し付けられ、より強調された赤い突起が食べて欲しそうに一兄を誘う。


一兄はそれを一度ねっとり舐め上げたあと、じゅるるっと音を立てて吸いついた。口内に含まれながら舌先で先端を擦られれば、むず痒いような気持ち良さが襲う。
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