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羅生門 -幸-

第2章 祝福




ゆっくり撫でられ

意識が眠る時


天音が近づき、


何かを呟いたのを最後に僕は眠る



(これだけは分かる···あたたかい)


そこから何年




コッコッコッ

「お疲れ様です芥川さん」

コッコッコッ···ぴたっ
「"さん"は要らぬ」

「だけど芥川さん··」

「昔みたいに呼んで···天音」

「失礼します。芥川くん」

「今····」



呼んでくれた



ーーーー···祝福




「何話していたの」


カタン
「任務帰宅でしたので挨拶していました」

「···君は昔を覚えてる?」

「はい、太宰さんが芥川さんをスカウトした時から」

「違う」

「違う?」

「君が私の額にキスした事」

「あ、その時はすみませんでした」

「額のキスって意味あるんだよ。知っていて?」

「はい···額のキスは"友情"·祝福"」

「君が私にした意味はどちら?」

「私が太宰さんにした意味は···ーーーーーー



ーーーーーー·····


コンコン
「芥川くん、首領がお呼びです」

ガチャッ
「分かった」

ぺこり
「·····」

「天音···!」

「どうしました?芥川くん」

「····お前が忘れていたならいいが···昔寝る前にしてくれた"まじない"を今して欲しい」

「(まじない)···芥川くん、私は傍にいますよ」


····チュ

「おきをつけて」

「あぁ」


(額のキスの意味)







ーーー···祝福

















❦ℯꫛᎴ❧
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