• テキストサイズ

羅生門 -幸-

第6章 花火




暗闇しか知らない

暗闇の中に見えた小さな光と音


(···いつか、見てみたい)

それだけを思い暗闇から救い出してくれた


だけどその音と光をまだ見れぬまま、手には血だらけ

ーーーー·····

「花火··?」

「はい、近々近くで花火大会があるんで芥川くんどうですか?」

「····太宰さんと行くのか?」

「いいえ、太宰さんはその日いませんから」

ぴくっ
「いない?」

「はい」

「行く」

「それでは首領に話してきますね」

がたっ
「天音!··っごほっ!」

「芥川くん、大丈夫だよ」

さすさす
「ごほっ、ゲホゲホ···天音··」

「ゆっくり、息を吸って、吐いて···」
/ 70ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp