第4章 あまいあまい
すぴすぴ
「······」
(ずっと勉強していたんだな···太宰さんも尋常じゃない量出すのもな~···)
「芥川くん、まだ時間あるからベッドに行きませんか?」
もぞ···
「う··ぅん」
「···龍之介、起きて」
ぽやぽや
「···天音···?」
「ベッドに行きましょ?」
「今、僕の名前···」
「ごめんなさい··ちょっと呼んで··!」
「ふたりだけの時··呼んでくれ···天音に呼ばれると、ふわふわする」
(ふわふわ···)
「芥川くんが嫌な気持ちじゃなくてふわふわするならふたりだけの時に名前を呼び合いましょう?」
「···うん(ふたりだけ)」
「それじゃベッドに向かいましょ、少しでも頭を休ませないと大変ですからね」
「天音は?」
「私はまだ片付けありますから、3時に一緒にチョコ食べましょうね?」