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【進撃の巨人】人類最強と死にたがり少女【リヴァイ】

第10章 ▼前夜▼


時とは移りゆくもので、そういえばそろそろ新兵入団の時期であった。
昨年は新兵などもちろん目にもくれていなかったし(班長の命を狙いそうなやつがいないかは一通り確認した)、シアルさんの班に新兵は入ってこなかった(班長の班に入るために媚を売ってきた女はきちんとお話し合いをしてお引き取りいただいた)こともあり無縁(?)のものだった、が、今年はそうも言っていられないようだ。

「エレン・イェーガー……ですか……痛っ……」

2週間へばっていたのだ、いくら私が戦闘狂とは言え限界というものがある。つまりは全身筋肉痛だ。

「すっかりなまってやがるな。まあ無理もねぇが」

訓練後の夜。夕食もとりやっと部屋で休めるかと思いきや兵長に呼び出しをくらっていた。リヴァイ班に新たなメンバー加入の可能性あり、と。

「巨人化する少年、ですか。……世界とは面白いものですね」

「ほう、驚かねぇのか」

もともと巨人にも人間にも大して興味がなかったこともあり、大きな衝撃もなかった。まあ世界の大半が謎な今のご時世、いちいち驚いていてはキリがないだろう。
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