【進撃の巨人】人類最強と死にたがり少女【リヴァイ】
第9章 約束と方針
目がさめると、まだ夜明けのようで薄暗い。が、まあ一度自室に戻ったり色々したかったので私はベッドから立ち上がる。
「……お世話になりましたっと……」
診療用の机に走り書きのメモを残し医務室を出る。
時間が時間なだけに誰もうろついていない。廊下の時計を確認すればまだ4時。さすがにこんな時間から早朝練をする物好きはいないようだった。
ここ一ヶ月、いろんなことがありすぎて色々追いついていないものがある。
班長が亡くなって……巨人に殺されかけて、兵長に救われて、……告白されて……。いや本当、急展開にもほどがある。
そもそも、兵長はどうして私なんかをここまで大切にしてくれるのだろうか。兵長は、私なんかのどこに惚れたのだろうか。
……考えていたら頭が痛くなってきた。
私は女子塔へと向かう足を急がせた。