【進撃の巨人】人類最強と死にたがり少女【リヴァイ】
第8章 距離
「昼までに書類確認終わらせて俺の部屋にもってこいっつったよな?何こんなところで油売ってやがる」
「や、やだなぁ兵長、……その、あれですよ。私がその気になればあの程度のもの、ものの数分で終わらせられるので。ご、午後から暇になっちゃうじゃないですか〜」
「心配しなくてもやるべき仕事はクソほどあんだ。暇を持て余してるようなら……」
「ああ嘘ですちゃんとやりますこれ以上増やさないでええ!!」
兵長に頭をつかまれるのはこれで何度目だろうか。仮にも恋人同士になったというのに、この扱いはあんまりだと思う。
「り、リヴァイ兵長!!お疲れ様です!」
エルドさんがそう言うと、他のメンバーも起立し敬礼の姿勢をとる。
これが部下としての正しい姿だと思う。
「ああ。お前ら悪いな、子守やらせちまって」
「兵長、私は子供では……」
「お前は黙ってろ」
グリグリと髪をかき混ぜられる。