【進撃の巨人】人類最強と死にたがり少女【リヴァイ】
第2章 悪魔
地下街で育った私にとって、シアル班長が私の生きる全てだった。
救ってくれて、育ててくれた。少しでも彼の力になりたくて、調査兵団へ入ったのに、
それなのに
『アリス、お前は……幸せになれよ』
『シアルさん!!シアルさん………!!』
私たちはあの悪魔に切り捨てられた。
それが悔しくて悔しくて、
憎くて憎くて、
「リヴァイ、次の作戦だが……」
「ああ、それのことだが……」
部下を見殺しにして、それでいて平然としているあいつが許せなくて、私は暗殺を実行した。どうせ私は死ぬつもりだったし、失敗しても、兵団に死刑を下してもらえればそれでいいと思っていた。みんなのところに行けるなら。大好きだった班長の元へ行けるならそれで。それなのに
「お前は俺の班所属だ」
あろうことかエルヴィン団長は、自分を殺そうとした相手を、まだ使うつもりだった。それもあの、人類最強と名高いリヴァイ兵長の班。
本当に勘弁して欲しい。