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【進撃の巨人】人類最強と死にたがり少女【リヴァイ】

第7章 知らない感情


ちらりと振り返り、体温を下げようと頬を片手で冷やす私と目が合う。

「その顔……」

「だからもともとこういう顔ですって……」

まあ頬がまだ赤いのは事実だろうが、それをどうこう言われても困る。

「ったく.......外でブチ込まれてぇのか」

「下品ですよ兵長」

いきなり何を言うのだこの人は。

「キスの知識は浅ぇのにそこから先の知識はあるんだな。まあ情報源が情報源なだけに怪しくはあるが」

「女が金を稼ぐためには、1番いい世渡り術だと教えられました」

「……アリス」

「男を悦ばせる方法なら一通り叩き込まれて……」

「アリス、わかったもうやめろ、もう喋るな」

兵長の手が掴んでいた私の腕が解放され、そっと左手に重ねられる。いわゆる恋人つなぎというやつ。

「私の手さばきで兵長を天国へと送って差し上げましょう」

「はっ、いい度胸だ。そっちこそ猿みてぇに啼かせてやるからそれまでに体力つけとくんだな」

言葉は乱暴ながらも引いてくれる手はとても優しく、暖かかった。
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