【進撃の巨人】人類最強と死にたがり少女【リヴァイ】
第5章 存在価値
「……リヴァイ、あれがアリスの本音のようだよ。自分の元から大切なものが次々と溢れて行って取り残されたアリスにとって今最も怖いことは、拾ってくれた君に捨てられることだ」
「……ああ、知ってる」
何故って、俺と同じだから。
「死にたいけど、生きたくて、誰かに必要とされたい。すごい矛盾だ。だから死にたがってるくせに使い物にならない自分じゃあ、兵士として弱い自分じゃあ誰からも必要とされない、そんなこと思ってるわけだ」
「……知ってる」
「あの子はリヴァイによく似てる。……大事にしてあげなよ、」
「ああ、わかってるさ」
俺は馬に跨り、班の元へと走った。