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【進撃の巨人】人類最強と死にたがり少女【リヴァイ】

第5章 存在価値


「これより第--回壁外調査を開始する!!前進せよ!!」

エルヴィン団長の勇ましい掛け声で、今壁外調査もスタートする。ああやはり、あの人への恨みはまだ収まっていないらしい。声を聞くだけで殺意が沸く。

「おいアリス、陣形に集中しろ。余計なことを考えるんじゃねぇ」

本当にリヴァイ兵長にはなんでも見透かされているかのような気分になる。
わかっている、ここは壁外。あんな奴に構っている場合ではない。

「……はい、」

馬を走らせ、目的地へと向かう。壁の外のこの景色は、毎度のことながら圧倒される。
広い空、広い平原。いつかここを、自由に駆け回れる日が来るのだろうか、そんなことを考える。以前までシアル班長を守ることしか頭になかった。でもこうして、1人になってみれば見え方もいろいろ違った。

……私の視野は、こんなにも狭かったんだな。
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