【進撃の巨人】人類最強と死にたがり少女【リヴァイ】
第32章 手紙
「言わずにいるつもりだったんだがな。伝えずに死ぬよりマシだ」
「ずいぶんと弱気ですね」
「いいや、死んでやるつもりはないがね。……先ほどリヴァイにも今回の作戦、降りないと骨を折ると脅されたところでね」
「どうせ聞く耳を持たれなかったのでしょう?……わかってますよ、あなたはそういう方ですから」
誰かを救える人間に、みんなに慕われるような兵士に、か。
「アリス!!ちゃんと食べてる!?細いんだからもっとほら、食べないと!!」
「は、ハンジさん……ちょ、無理やり入れないでくださいっ……!!」
「……アリス、今の言葉あそこにいるリヴァイに向かって言ってみようか。できるだけ顔を赤らめて、涙目で、上目遣いで!!」
「な、何言ってるんですか……!?ハンジさん、酔ってますよね!?」
「酔ってないよ〜まだまだいけるよぉ〜」
「ハンジ、ほどほどにしておかないと明日は………」
「わぁってるよエルヴィン、明日は人類史上最も偉大な日だぁ、からねぇえ………」
「ちょ、分隊長ここで寝ないでください!!」
「てめぇハンジ、アリスに絡んでんじゃねぇ」
「いっだい!!今のは効いたよリヴァイ!!」
「へ、兵長、ハンジさんはエレンのように回復はしないのであまり蹴っては………」
「あの、俺も治らないのに蹴られたんですが………」
「ジャンはタフだから」
「アリスさん………」
なれるかな、あなたの望むような兵士に。
兵長の隣を歩けるような、兵士に。