【進撃の巨人】人類最強と死にたがり少女【リヴァイ】
第4章 屍の瞳
さっきから心臓がうるさい。兵長に言われた言葉が頭を巡る。
『……絶対に死ぬな』
どうしてそんな優しい言葉をくれるの?
どうして……、"班長と同じこと"を言うの?
「……そういえば、初めて名前呼んでくれたな……」
自室の扉を開きベッドに飛び込んだ。訳あって1人部屋なためベッドに飛び込もうが枕に向かって独り言を呟こうが誰にも迷惑はかからない。
「……班長、私にはわかりません……貴方の命令の意味も……兵長の行動の意味も、」
私にはわからない、
私は知らない、
この胸の高鳴りを、
この感情の、意味を。