【進撃の巨人】人類最強と死にたがり少女【リヴァイ】
第29章 昔日
目がさめると、見慣れない天井。
「お、目が覚めたか」
「………ここ……」
名前、なんだっけ……え、っと………
「ヒゲの人………」
「ナイルだ。ナイル・ドーク。憲兵団の師団長をしている」
ゆっくりと起き上がると、体のあちこちが軋む音がする。
「応急処置はしといたが……、問題ないか?」
「はい……えっと、ありがとうございます」
「一応伝えておくとここは王宮内の医務室だ。……エルヴィンたちも、直戻ってくるだろう」
「私、もう動けます……今すぐにでも………っ………!?」
立ち上がろうとするとガチャリと腕が何かに拘束されそれ以上動けない。
「……そう言うだろうってな、エルヴィンがお前のこと縛ってでも止めろってさ」
「……あの野郎……」
私はおとなしくベッドに戻る。
「……驚いた、本当に似てるな」
「……?誰にです?」
再び遠のきかける意識。
「昔の_____________」
視界は再び暗転した。