【進撃の巨人】人類最強と死にたがり少女【リヴァイ】
第27章 ▼鎖▼
部屋に押し込まれて仕舞えば、ここはもう彼の領域。ベッドに押し倒され縫いとめられて仕舞えばもう身動きは取れない。
「……チッ、やっぱ治ってないんじゃねえか」
手術着のまま、ここまで来てしまっていた。簡単にはだけてしまう構造上、あっさりと脱がされてしまう。
「……そりゃあ、仮にも大怪我ですから」
「乱暴に抱けば折っちまいそうだな……、お前をあまり動かすわけにもいかねぇし……どうしたもんか」
マントとジャケットを脱ぎ私の上で何やら考え込む兵長。
「……よし、縛るか」
「え」
兵長の兵服のベルトが外され、頭上で腕が拘束される。手際が良すぎて逆に怖い。
「え、いやいや、ちょ、待ってください」
「なんだ、こうすりゃお前も動かねぇだろ」
「動けないの間違いですよね、ちょ、兵長っ……ま………!!」
抵抗虚しく、ベッドに拘束されてしまい起き上がることも寝返りをうつこともできない状態にされてしまう。
「下手に動かれて怪我が悪化しても事だからな。それなら封じちまえば問題ねぇよな」
分かりにくいが、いつもより一段と楽しげに舌舐めずりをする兵長の顔に、不覚にも色気を感じてしまった私は重症だろうか。
……いや、重症だった。