【進撃の巨人】人類最強と死にたがり少女【リヴァイ】
第24章 片翼
遺書 シアル班長へ
形はどうであれ、班長へこうしてお手紙を書くのは、久しぶりなように感じます。
貴方に地下からすくい上げられ、文字の練習をしていた際こうして文通していたあの頃が、随分と懐かしいです。
先日、先輩の兵士がお亡くなりになられました。その身辺整理をしていた際に遺書が出てきました。それに感化された……というわけではないのですが、私も少し書いてみようと思い、このような手紙を書くに至りました。
報告したいことはたくさんあり、どれから報告していいか悩みます。ですがまず最初にお伝えたいことは、
班長、私好きな人ができました。
突然の報告で、驚かれていることと思います。私も未だ、実感がわきません。お相手を聞けばまたもう1つ、驚かれることと思います。なんと、シアル班長も尊敬しているとおっしゃっていた、あの人類最強の兵士と名高い、リヴァイ兵士長です。
私なんかにはとても不相応なほどよくしていただいています。班長を失い、生きる意味を見失い、全てを諦めていた私に、生きる道を示してくれたのです。生きる理由になってやると、そう言ってくださいました。そして不思議と班長と同じような言葉をよく、くださるのです。
しかし貴方が最期に仰った命令同様、うまく理解ができないことも多く恋路は難航しており……………