【進撃の巨人】人類最強と死にたがり少女【リヴァイ】
第23章 祈り
「……ちょう、……」
「あ?」
「リヴァイ兵長………、貴方です」
珍しく満足気に、口角を上げる兵長を見上げる。
「……ああ、だかr……」
「でも!!」
「………?」
私は言葉を止めない。
「貴方を"しあわせ"……に、するのも!!私です!!」
目を見開く兵長。
「次の作戦!!絶対に生きて帰ってくださいね!!これからもいろんな景色を……貴方に見せていただく予定なんですから!!」
小っ恥ずかしくなり兵長の腕を抜け出て部屋を飛び出した。
「あのー私もいるんだけどー?2人の世界に入らないでくださいねー?」
「………がった……」
「ん?」
「……あのガキ……俺に、生きて帰れなんて、言いやがった……」
死地に赴くのは、自分のクセに。
いつも怪我をして帰ってくるのは、てメェのクセに。
「あー……リヴァイはいつも、……"言う側"だったからね。……どう、新鮮?」
「……俺に向かって、いい度胸だクソガキ……。また怪我でもして帰った日にはどうなるか覚えてやがれ……」
そして時は、刻々と迫る。