【進撃の巨人】人類最強と死にたがり少女【リヴァイ】
第22章 ▼あいのかたち▼
「ねえエルヴィン、どうしてアリスの生い立ちを追ってるのか……私にだったら話してくれてもいいんじゃないの?」
同日深夜、調査兵団団長エルヴィンの執務室にて、
「……ふ、君は相変わらず鋭いな。まあ別に、リヴァイにも隠す必要はなかったんだがな」
ゆらりと揺れるろうそくの火。
「まあそのくらいは私も察するよ。リヴァイにとってそれだけアリスが大切な存在なのは傍目から見ててもわかるからね」
「勘のいい部下を持つと本当に助かる」
「……それで?どうして?」
重々しく口を開くエルヴィン。
「……前々から、おかしいと思っていたんだ。あんな小柄な少女が、リヴァイにも劣らない身体能力を扱え、自在に宙を舞う。もしかすると、……と思ってな」
「なるほどー?……"血"を、疑ってるわけだ」