【進撃の巨人】人類最強と死にたがり少女【リヴァイ】
第19章 昇進と回帰
「アリス!!大丈夫!?酷いことされてな……ってされたのか!!あああごめんねアリスーー!!私がそばにいていればぁああ!!」
「は、ハンジさん、私は大丈夫ですので、落ち着いてください……!!」
「分隊長、アリスもこう言っていますし一旦落ち着いてください!!」
少し遅れて後ろから走ってきたのはモブリットさんだった。そういえばあまり話したことはないが、いつもハンジさんに振り回されているのは遠目から見ていた。
「……本当に、自分を大事にしてねアリス……、心配してるんだから……」
大好きな人が自分を心配してくれる、なんと幸せなことか。
「……てめぇクソメガネ、とっととアリスを離しやがれ。これ以上怪我が増えたらどうしてくれる」
入り口の方から入ってきたのはリヴァイ兵長。……昨夜ぶりだ。視線を合わせるのも恥ずかしい。
そんな私の動揺する姿を見逃さずハンジさんはニヤニヤと兵長を見つめている。
「……なんだ、気持ち悪りぃ」
「いやねぇ、昨日は随分お楽しみだったんじゃないかなぁって思って〜」
「ちょ、分隊長!!デリカシーがないにもほどがあります!!」
「ああそうだ、随分楽しんだぞ」
悪びれもなく表情も変えずそう答える兵長。
「ちょ、兵長!!」
「こいつも随分と女の顔に……」
「やめてぇええええ!!」