【進撃の巨人】人類最強と死にたがり少女【リヴァイ】
第16章 ▼ひとりぼっち▼
「……馬鹿にしてますか?」
「いやだから、違うんだ。手足の長さやガタイは努力だけではどうしようもない。にもかかわらず、リヴァイもそうだが小柄な人間が強いというのはそのどうしようもない部分をも努力で埋めたということだ。少なくとも私は並大抵の人にできることではないと思うし、尊敬している」
焦ったのか、早口になる団長に私はクスリと笑う。
「……兵長にどうかご無理はなさらないようにとお伝えください。"私は大丈夫です"、とも」
団長の部屋を出るドアノブに手をかける。
「伝えておこう。……ああ、あとこれは団長としてではなく私の個人的な発言として聞いて欲しいんだが、」
「……?なんです?」
振り返る私を、団長の青い瞳が捕らえる。
「君は決して1人ではない。3日後早朝、誰よりも早くリヴァイを君の元へ向かわせよう。そして彼らには然るべき報いを受けさせると約束しよう。だから決して.、無理はするなよ」
「……はい、"待ってます"」
私は団長の部屋を出た。