【進撃の巨人】人類最強と死にたがり少女【リヴァイ】
第14章 喪失
「エレ……ンっ………」
地面を這う。
まったく……無様に死ぬのはどちらだ、醜いのはどちらだ……、
決まってる、人間だ。
「アリス!!」
「へい、ちょ……う……」
グラグラとした視界に映ったのはリヴァイ兵長の姿。
「申し訳、ありま……せん、仲間も守れず………エレンも、………っ…………」
「もういい喋るな!!……ちょっと寝てろ、すぐ戻る」
私を木の上へと抱え上げる兵長。
『アリス……』
「ぐっ……ぅうっ…………」
頭痛、頭痛、脳裏に響く、
シアル班長の最後の声、
「ぅあっ……」
グンタさん、エルドさん、オルオさん………っ……
『約束』
「約束っ……したのにっ………」
刹那、全身に激痛が走り一気に意識を持って行かれかける。
私は兵長の腕を力一杯つかんだ。
「兵長……っ………」
「なんだ!!」
「絶対に……死なないで………」
私の意識はそこで途切れた。
「……お前だ、クソガキが……!!」