【進撃の巨人】人類最強と死にたがり少女【リヴァイ】
第14章 喪失
「………っ取り逃がしたのかっ……!?」
再び現れた女型の巨人によってグンタさんは殺された。
しかし、泣いてる場合じゃない。
「アリスはエレンを連れて先に行って!!」
「!?私も戦います!!」
「駄目よ!!本作戦はエレンを失えば終わり!!兵長に次ぐ実力者のアリスなら絶対に守ってくれる!!」
「っ……でもっ……!!」
「アリス、約束でしょ!!……帰ったら、いろいろ話してくれるんでしょう!!必ず帰るから!!」
私が言葉を紡ぐ間もなく、肩を押される。
「行って!!」
「っ………はい!!どうかご無事で!!」
暴れるエレンを連れ戦線離脱。信じよう、ペトラさんたちを。
「離してください!!ペトラさんたちが戦って……!!」
「エレン!!信じてっ……!!ペトラさんたちを……!!」
しかしながら、世界は残酷である。
「エルド!!!!」
私はそれを誰よりも知っていた。
「ペトラぁああ!!」
「っ…………」
もう2度と、仲間を失うなんて御免だったのに、
「刃が、とおらねぇ………!?」
掴んでも掴んでも、大切なものはいつだって、
指の隙間からこぼれ落ちていく。