【進撃の巨人】人類最強と死にたがり少女【リヴァイ】
第14章 喪失
「うるっ……さ………何今の……」
森の中を全速力で移動し班のメンバーの元へと向かう。あの叫び声……女型の声だろうか。
「アリス!!」
「ペトラさん!!みんな!!」
無事合流できホッと一安心するのも束の間。
「アリス!!よかった無事か!………お、撤退命令か。丁度いい、馬に乗って帰れってさ」
撤退命令の煙弾。……無事中身は取り出せたのだろうか。
私はガスの補給する。
「いいかガキども、お家に帰るまでが壁外遠征だからな。……アリスオメェもだ!!」
「もう……わかりましたって、…」
「あ、私もですか」
思えばリヴァイ班での壁外遠征は前回の皆さんを危険にさらしてしまって以来だった。
……オルオさんの言う通りだ。帰路まで、絶対に気は抜けない。
「オルオ、ペトラ、お前ら2人初陣でションベン漏らして泣いてたくせに、立派になったものだな」
「いやぁあああああ言うなよ!!威厳とかなくなったらどうするんだエルド!!」
「事実だろ、ちなみに俺は漏らしてないからな」
あ、本当なんだ。意外だ、しっかり者のペトラさんが。