【進撃の巨人】人類最強と死にたがり少女【リヴァイ】
第13章 嫉妬
「私アリスの笑顔、すごく好きだな〜」
私の頬をつつき、ふんわりと笑ってくれるペトラさん。
ペトラさんのこと、もっと知りたいな。そして私のことも知ってほしい。……傲慢だけど。
兵長も私も、特に何も言っていないが自然と周りに互いの関係について言うことは避けている。まあハンジさんは例外として、あまり騒がれるのに慣れていないもの同士だからだろう。
「……ありがとうございます」
私の笑顔を好きだと言ってくれる。妹のように思ってくれる。そんな人だからこそ、ちゃんと話したい。
私はスープを一気に飲み干す。
「……ペトラさん、今回の壁外調査が終わったら、お話ししたいことがたくさんあります」
兵長のことや、私のこと。きっとペトラさんなら笑って聞いてくれるだろう。
「……うん!わかった、楽しみに待ってるね!」
作戦決行は明日、なんとしてでも生きて帰らなければならない理由がもう1つできた。
絶対に、…みんなで兵舎に帰るんだ。
そのときは、そう思っていた。
自らの兵士という身分を忘れ、
明日も大切な人が隣にいると、
そう自惚れていた。