【進撃の巨人】人類最強と死にたがり少女【リヴァイ】
第13章 嫉妬
「嫉妬……嫉妬、嫉妬かぁ……」
「はぁ……アリスさん、大丈夫ですか?結構水かぶってましたけど……」
「大丈夫大丈夫」
平然を装うが、すごく寒い。いや本当に、結構かぶった。
嫉妬……そんな醜い感情が自分にもあったとは……なんかすごい嫌だな。
「おいエレン、実験だ。ハンジが外にいるからとっとと行け」
「リヴァイ兵長!?……は、はい!!了解です!」
パタパタと廊下をかけていくエレン。
「……随分仲がいいようだな、というかどうしたそのザマは」
「……?そうですか?……ああ、水を被りまして」
「お前に行水なんて趣味あったか?」
「ええまあ、健康にいいと小耳に挟みまして」
窓を拭く手を止め、兵長と向かい合う。
……気恥ずかしい、
うえに、先ほどまで自分が邪なことを考えていた手前なんだか申し訳ない気持ちでいっぱいになる。
「……兵長は嫉妬って、したことあります?」
「は?どうした急に」