【進撃の巨人】人類最強と死にたがり少女【リヴァイ】
第12章 捕獲作戦と古城
「俺も、アリスさん話しやすいです」
「そう?それはよかった。私ばっかり愚痴ってるし、エレンも愚痴っていいよ。リヴァイ兵長の愚痴ならなんでも聞くし、」
バケツで雑巾を絞り、本棚のほうを掃除し始める。ここで最後だ。
「い、いえ!!俺なんかが兵長の……愚痴なんてそんな!」
「いくらでもあるでしょー。チビのくせに、とか」
「チビはテメェだこのクソガキが」
背後から聞こえた低い声に背筋が凍る。
……どこから聞かれていた。
「わざわざ夕食に呼びに来てやれば随分な物いいじゃねぇかアリス。テメェにも躾が必要なようだな。今夜俺の部屋こい」
「いぃいやぁああ……」
ぶん殴られるか、奥歯をへし折られるかと思考しつつ悲鳴をあげるアリスと、一方エレンは、
「(今夜部屋って……も、もしかしなくてもそういう……)」
思春期思考に1人悶えていた。