【進撃の巨人】人類最強と死にたがり少女【リヴァイ】
第12章 捕獲作戦と古城
夜明け……眠い。こんなに早く出るだなんて聞いていない。私は愛馬の頭を撫でてやり、乗馬する。
「出発する。……おいアリス、起きろ」
「ん……はい………」
朝はとことん弱い。
あぁあ眠い……。
馬に跨り歩かせながら、うつろうつろとしていると兵長に後ろから蹴られる。
「けら、ないでください、起きてますので……、」
「チッ……危なっかしい、ペトラ!!こいつ見てろ!!……ったく、監視対象増やすんじゃねぇ」
「はーい!!」
なんでこんな朝早くから……。
私はもともと眠りが深い方ではなく、地下街にいた頃の習性からわずかな音や振動でも目を覚ましてしまうため慢性的な不眠症というやつで、兵長ほどではないが目下のクマは消えない。
「アリス、ホント気をつけないと落馬しちゃうよ?エレンのことは兵長と……あとオルオがなんか絡みに行ってるから心配しないで、とりあえず目的地につくことだけを考えて」
エレンよ……優しい人とはこういう人を指すのであって決して私ではないよ……。