第6章 シュガー・ビート
「しょ…翔ちゃん…どいて…」
智くんの手が、俺の肩を押した。
「待って…まじ、考えないで…」
「智くん…」
「ごめんっ俺が考えすぎ…た…」
もぞっと、動いた智くんの腿が、俺のアソコにゴリッと当たった。
「うお…」
「ちょっ…な、なんで勃ってるんだよお!?」
「だって…さっきまで俺、一人で…智くんがラインくれるから、イケなかったんだよ…」
「出してから来いよ!!なんで抜いてからこねーんだよっ!?」
ますます俺の肩を押す手に力が入った。
「智くん…」
智くんと、セックス…
できる…のか
そうか。できるか。
穴があるんだ。できるんだ。
「み…見せるから、オナニー。翔ちゃん…だから、どいて…?ね…?」
「やだ」
「え」
「そっちのほうがいい」
「ま…待ってってばあああああっ!」
「いい…智くん、凄い。俺、脅迫する!」
「何を言ってるんだよおおお!!」
「俺は今から智くんをこの動画で脅迫します!」
「やだってば!絶対無理だってば!」
「じゃあこの動画をメンバーひとりひとりに送ります!」
「ぎゃーーーー!やめろおおお!」
「嫌だったら!言うことを聞け!です!」
「いやだあああ!嫌だってばあああ!」