第7章 卒業おめでとう【不死川実弥】
キスをしながら、ゆっくり手が降りてゆき自分以外触れることのない場所に指が這う。
くちゅ…と僅かに其処が濡れている音が聞こえ、ちゃんと濡れるんだ…なんてどこか冷静に思う反面、恥ずかしくて脚を閉じてしまいそうになる。…簡単に阻止されてしまうけれど。
「…初めての割にはよく濡れてるなァ」
蜜口をほぐすように、ゆっくり割れ目を行き来する指が膣内へと挿れられる。
『ッ…!!…ぁ、あ…ん…ぅ』
膣内を押し広げていくように出たり入ったり…少しかき混ぜられたり…痛みはほぼないけれど…違和感はある。それが徐々に、気持ち良いに変換されてゆく不思議さに身体を預けた。
『ああッ、…っ!ゃ…ぁ、なにっ…そこ…ッ…!?』
先生の…実弥さんの指が膣内のある場所を突いた時、痺れるような気持ち良さが身体中に走った。
「…良いとこ、だったか?…ここら辺…だな。」
的確にそこを突かれれば、違和感なんて消えてしまって…ただただ気持ち良くなってしまう。
『や…ッ!あ、ぁ…ッう…んんぅ、いやぁっ…せ、せんせ…っだめ…ッだめ…んっ…ッ!』
「気持ち良いか…?無茶苦茶締め付けて…俺の指咥え込んで、俺の手まで濡らしてるぞ?」
不敵に笑って私を見下ろしている。…その目が、顔が…とんでもなく色っぽくてお腹の奥がキュッとなってしまう。
「…一回、いっとくか。」
抽送する指の速度が上がるのと比例して私の喘ぐ声も大きく、止まらなくなる。こんな声聞かれるの恥ずかしいのに…はしたないって、思われてないかなって…心配なのに…。そんな事考えられなくなる程、与えられる快感が強くて無意識に指を締め付けてしまう。
『は、…ぁ、あ…ああ!!、せんせ…ッい…ゃ…変に…ぃッ!!なる…あぁあっ!!ッ…!!』
頭が真っ白になって、背中が浮くほど身体が震える。お腹の奥がジンジンしてる…熱い、身体中…熱い。
焦点が定まらず、手を彷徨わせて先生を探せば…私の手を取って、掌にキスをする。
「…大丈夫かァ?紗英…。」
ぼんやりしたまま、頷けば…また優しい顔で笑って、今度は唇にキスをした。