第13章 桜色に染まれば【煉獄杏寿郎】
引き抜かれる感覚に身を震わせ、薄ら目を開けた。
…杏寿郎くんに、抱かれたんだ…。
「…紗英、大丈夫か?」
『ん…大丈夫。』
少し身を捩れば、情事の名残と言わんばかりに其処から白濁が溢れ出す。
『…っ、ぁ…!…』
目の当たりにして、急に恥ずかしくなり赤面してしまう。
「…ふ…っ、卑猥な姿だな。」
杏寿郎くんが白濁を掻き出すように、蜜壺に指を入れ中を擦る。
じゅぷ、くちゅ…と音を上げ掻き回される膣内。またしても熱が上がって…杏寿郎くんが欲しくなってしまう…。
『ダメ…、ぁ…う…ッダメぇ…!』
「…駄目、か?此処は欲しそうに食らいついてくるぞ?」
『ぁ…、嫌…っ…欲しい…欲しいの…また…ぁッ!!』
きゅううと杏寿郎くんの指を締め付け、軽く達してしまう。
感じ入ってしまい、生理的な涙が零れる。
舌で涙をすくい、布団へとゆっくり寝かされた。
「…言ったろ?…抱き潰してしまう、と。…夜は長いぞ?…紗英…。」
再び硬さを取り戻した昂りが臀部に擦り付けられる。
震える脚も、揺れる腰も…もう止める術なんてない。
今夜は……このまま、身を預けてしまおう。
『…抱いて、杏寿郎くん。…明日、抱っこして帰ってね。』
杏寿郎くんは一瞬キョトンとした顔をしたかと思えば、子どもみたいに笑ってギュっと抱き締めてくれる。
「…やっぱり…、紗英は紗英のままが1番愛いな!」
ちゅ、と音を立て口付けし…視線が絡み笑い合う。
2人の夜は、まだまだ此れから…ーーー。