第13章 桜色に染まれば【煉獄杏寿郎】
激しく抽送を繰り返せば、繋がり合うところから飛沫がと飛ぶ。
ギリギリまで引き抜かれ最奥目指して一気に貫かれる度に正体を失くす程、喘ぎ狂ってしまう。
「…そういえば…っ、窓開けたままだったな!」
杏寿郎くんに指摘され、虚な頭がハッキリと意識を取り戻す。
『!!…っ、あ…嫌ぁッ……っ、!』
急に羞恥が襲い、必死で喘ぎ漏れる声を抑える。
「…締まったな…っ、紗英の声を誰ぞに聞かせたのは迂闊だったが…、これも良い…!」
構う事なく突き上げられ、声を抑える事が出来ない。
『…っ、う…あ…いゃぁ…ッ…声…っ!』
「恥ずかしいのか?…紗英…っ?」
杏寿郎くんの問いかけに必死で首を縦に振る。
『…は、…嫌…っ、聞かれたく…ないっ…杏寿郎くん…だけ…っ…あ、んぅう!』
「…俺にだけ、聞かれたいのか…?」
こくこく、と首を縦に振り杏寿郎くんの言葉を肯定する。
この声も、身体も、髪の一房さえ…貴方にだけなの…。
言葉にならない代わりに、きゅうう…と膣内をキツく締めてしまう。
「!…っ、う…締め過ぎだ…ッ…紗英、少し待ってくれ…っ」
じゅぷ…っ、と音を立て引き抜かれた昂り。
目蓋に一つ、口付けを落とし小さな声で待っていろ…と呟き身体から離れてゆく。
ガラガラと音を立て閉められる硝子障子。
休む事なく突き上げられ続けた身体は力が入らず…起き上がる事が出来なかった。
『…ん、…杏寿郎…くん…』
「どうした?…身体が辛いか?すまない、初めてだというのに無理させたな。」
優しく抱き起こして湯呑みから、少し温くなったお茶を飲ましてくれる。
『…ありがと…。…続き、して…?』
「…いいのか?…きっと、このまま抱き潰してしまうぞ…」
『良いの…、…して…最後まで。膣内(なか)に…頂戴…』
もう、きっと無意識で…本能で杏寿郎くんを求めてる。
そっと、昂りに手を伸ばせば…私の愛液と先走りでドロドロに濡れていた。それを掌に擦り付け、ゆっくり手で扱えば…途端に熱を持ち硬く勃ち上がってゆく。
「…っ、紗英…!…ほら、さっきみたいに脚を開いてごらん?」