第9章 また逢いたい
何もしない。
ただ、二人で並んで
星空を見上げてる。
気温も段々下がっていく。
つまり、
もうさよならの時間ってこと。
「そろそろ、戻らなきゃ」
「・・・」
「看護師さんに、怒られちゃう」
体を起こして隣を見ると
微かな光で和さんが見えた。
目を閉じて、綺麗な顔。
眠ってるの?
「かーずさん」
「はい」
「あ、起きてた」
「大野さんじゃあるまいし」
「ん?」
そのとき、昨日した約束を
思い出して、大野さんを合点。
「リーダーさんでしょ?」
「そう。勉強してきましたか?」
「バッチリ」
親指を立てて和さんを見る。
横になったまま、和さんは微笑した。
「じゃあ一人ひとりどうぞ」
「松本潤さん・・・」
それから相葉雅紀さん
櫻井翔さん、大野智さん
答える度に、ピンポーンと言ってくれた。
そして、あと一人。
「ラストは?」
「二宮和也さん」
「ブーー」
「えー」
笑っちゃった。
和さんは起き上がって
寒くないよう私に膝掛けを
かけてくれる。
「和さん・・・でしょ?」
上目遣いで私を見上げる。
可愛い顔をして。
「和さん」
「よくできました」
「お母さんか」
「ふふふ」