• テキストサイズ

空と陸の距離

第5章 結婚記念日


今日は私とさんの

五回目の結婚記念日。

その一年後に悠は産まれて

その一年後にさんは


空へと飛んだ。


隣に並ぶ距離が


空と陸という約100㌔に
変わった三年前。








「長いようで、あっという間だよね」
「はい。悠を見ていると、思わされます」

さんがいなくなったころ
悠はたったの一歳だった。


「ニノ」


大野さんの声で、私は視線を戻す。





















「ここまでよく、がんばったね」
























その言葉で、一体何をためてたのか


たまっていた物が体から出た。



もしかしたら、また戻ってくるかもしれないけど








「今日は・・・泣いてもいいんじゃない?」







潤君の一言で、俺は相葉さんの肩に
顔をうずめた。




















泣きたかったのかどうかは知らないけど

涙がどんどん溢れてきて

さんに会いたくて
仕方なくなる。







/ 124ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp