第14章 誰にでも
『5月25日 天気雨
誰にでも、秘密はある。
それっていいことなのかな?
私は和さんが好き。好き好き好き・・・
前の人より私を愛してくれてるんだよね。
なのに・・・心が揺らぐ。
もう、私は生きられないからかな。
辛くなるのは、私だけじゃないんだよね。』
さんの日記に、かかれてる。
このとき、もうあの人は、自分の命が
長くないって、勘づいてた。
倒れてから目を覚まして、
先生と話してからずっと
面会謝絶をし続けた。
私とすら、会ってくれず
お母さんとも会わず
さんの腫瘍は拡大し続けた。
つまり、病状は悪化。
足のリハビリも、まともな食事も
面会も、デートも、キスも
できないで・・・
さんと私との
地獄は、スタートを切ったんでしたね。