第11章 雪の日に始まる【冨岡 義勇】

全部を欲しいと思っていたが、こんなにも体の反応に怯える三葉を見るとこれ以上は無理だと判断して三葉の横に体を倒して腕枕をして抱きしめた


首の下に回した手は三葉の髪を撫でもう片方の手は三葉の肩を撫でて気持ちが落ち着くまで寄り添った


「無理をしなくていい…」


涙に濡れた瞳が冨岡を見つめ三葉は冨岡の体にぴったりと身を寄せた


「ご…ごめんなさい」


「大丈夫だ…こんな風に泣かせたい訳じゃない」




目から落ちた雫を冨岡は唇で拭い三葉の頬に口付けた
そっと息を吐いた冨岡の顔を見ると少しだけ苦しさがある事に三葉は気づいた

冨岡の硬くなっている欲棒は今も三葉の腰に触れているし、三葉の柔らかな体が冨岡に触れた時に一段と硬く角度が上がっていた


冨岡さんは私の為に我慢してくれている



それを感じて三葉の体の奥がキュンとする

私の体が冨岡さんが欲しいと疼いてる…


体の奥が切なく蠢き濡れているのを感じる


三葉が腰に当たる欲棒に触れると冨岡の体がピクンと跳ねた


「っ…三葉…？」



「少し…触らして下さい」


ただ怖いと震えていた三葉だが、見た事や経験した事が無いから不安で脅えてるだけ…かもしれないと冨岡の為に頑張ろうと思い考えた先の行動だった



そんな三葉の行動の理由など全くわかるはずのない冨岡にとっては理性との戦いになっている



柔らかな体と三葉の甘い香りに体が疼く、三葉が泣くほどに戸惑っている姿を見て止めた行為を…まさか三葉から…



なんで？


冨岡は今めちゃくちゃに戸惑っていた





三葉がガチガチに張っている欲棒に触れて形を確かめるように根元から先端へと指を滑らせていく


先端に触れるとぬるりとした感触がありそこを指でなぞると



「っ…ぁ……はぁ…」


冨岡が呻き体がピクンと反応し深く息を吐いた


三葉が冨岡の顔を見ると目を閉じた冨岡が眉間に皺を寄せて耐えている


冨岡の腕からすり抜け体を起こした三葉が冨岡の足の間に座り今度は両手で欲棒に触れる


「これが…入るの？」


欲棒をまじまじと見つめて独り言のように呟くとペロリと先端から滲み出ていた透明な粘液を舐めた



「くっ…ぁ…三葉ダメだ…そんな事はしなくていい…」

たまらず起き上がった冨岡は三葉の口を欲棒から離す