第5章 【誕生記念】Sugar HONEY-金平糖の罠- / ◆
俺は、ぺろりとその指を舐めると、美依の華奢な躰に覆い被さる。
そして、間近で蕩けた顔を見ながら……
その汗ばんだ額の汗を、手のひらで拭ってやった。
「素直に果てたな、偉い偉い」
「秀吉さん、は…?」
「俺?」
「金平糖、食べてた、でしょ…?」
「……っ!」
すると、美依の手がするりと股に伸びてきて、その中心に屹立する灼熱に触れた。
俺が思わず反応してしまい、腰を跳ねさせると…
美依は表面を滑らせるように、昂りを何度も撫でてきた。
「ぁっ…美依……っ」
「もう、こんなになってる…よ?」
「あ、たり前、だろっ…んっ……」
「私も…秀吉さん、気持ち良くしたい」
「ぁっ…待て……っっ」
息が荒れだしたのを堪えるように、奥歯を噛む。
美依の乱れた姿を見て……
反応するなと言うのが、可笑しな話だ。
しかも、俺の体内にも媚薬は入ってる。
そのせいなのか、いつもより感度が鋭くなっているようで。
(あー…まずい、気持ちいい)
美依の指が触れるたびに、先から露が漏れるのが解った。
もう限界まで勃ち上がっているし……
ぬるぬると擦られてしまうと、呆気なく吐き出してしまいそうで。
『私も、秀吉さん、気持ち良くしたい』
でも、その気持ちも無下には出来ないだろう。
だったら…『こう』するのはどうだ?
「美依……」
「ひゃっ……!」
俺はコロンと躰を転がし、自分が褥に背中を付くと、美依を自分の躰の上に座らせた。
美依が俺に跨りながら、首を傾げるので…
俺はやろうとしていることを説明してやる。
「美依、俺の顔の方に尻を向けて跨がれ」
「えっ……」
「気持ち良くしてくれるんだろ?お前が俺を気持ち良くしてくれる分…お前にもしてやるから」
俺の言ってる意味をすぐさま理解したらしく、美依は顔を真っ赤にして若干俯いた。
だが、すぐに素直に頷いて……
俺の顔に尻を向けると、首の辺りで脚を広げ跨った。
いわゆる『さかさ椋鳥』である。
これなら…お互いに愛撫出来るだろう?